とある一日

「ふ～、やっと終わった。」
　翡翠たちは今、何とか見つけ出した仕事をやっている。それは、｢湯屋」という温泉で風呂洗いから接待まで色々な仕事をしている。
今日は､翡翠が風呂掃除。瑪瑙が接待。琥珀は瑠璃の親に預けてある。そして、瑠璃は楽しみのためにここで働いている。
　さて、翡翠が風呂掃除を終わらせた後、瑠璃がやって来た。
「一緒に帰ろうか？」
「そっか、今日は姉さん遅くなるって言ってましたね。」
「それに琥珀ちゃんもいるしね。」
「じゃ、行きましょうか。」
「うん」
　そして、二人は湯屋を出て行った。
その頃、琥珀は
｢お姉ちゃん。お姉ちゃん。あ～ん。」
｢ほらほら、泣かないのよ。もうすぐ帰ってきますからね。」
と、泣き叫ぶ琥珀を瑠璃の母、蓮華（神）が慰めていた。
「あっ。ほら。帰ってきましたよ。琥珀ちゃん。」
「うん。翡翠お姉ちゃん。瑠璃お姉ちゃん。お帰りなさい。」
すると二人は声を揃えて、
｢ただいま。」
「さあ、中に入って夕ご飯を食べなさい。」
「はぁい。」
「ありがとうございます。」
「早く、お料理が冷めちゃうよ。」中に入った、翡翠と瑠璃は夕ご飯を食べ始めた。
その姿を見て安心したのか琥珀は眠ってしまった。
　そして、食べ終えた翡翠が
「琥珀も寝てしまったし、そろそろ帰らせていただきます。一日、ありがとうござしました。蓮華神様、明日もお願いします。」
「いえいえ。そんな風に言われるような事はしていませんよ。」
「うん、じゃあ玄関まで送っていくね。」
「ありがとう。」
そう言うと翡翠は琥珀をおぶって歩き出した。瑠璃も後に続く。
「バイバイ。また、明日ね」
「うん。バイバイ。」
そうして、隣の家まで翡翠は帰っていった。
　そして、家に着くと琥珀を布団に寝かせ自分も寝る準備をしていた。すると、瑪瑙がやっと帰ってきたので軽く、夜食を作ってあげた。
「仕事はどうでした？」
「まあまあ。でも、本当に疲れたは、先寝るね。お休み。」
「お休み。お姉ちゃん」
　そして、瑪瑙が部屋に入っていくと、翡翠は食器を洗い、自分も部屋に戻っていった。
「お休み。お父さん。お母さん。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　続く

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